ジェームズ・ディーンは、アーネルの愛用者でした。
- アーネルとは何か?
- ジェームズ・ディーンがどれほどアーネルを気に入っているか?
見ていきます。
タートオプティカルのアーネルとは
アーネルは、タートオプティカル社の格好良いメガネです。
タートオプティカル社、1度倒産しています。
今のタートオプティカル社は、当時の復刻版です。
なので、
- 当時のメガネがヴィンテージ
- 今のメガネが現行もの
という棲み分けになっています。
タートオプティカル社の概要
タートオプティカル社の概要です。
創業者はシェリー・タートです。
タートオプティカル社(OTE)は1948年にニューヨークに設立された小さくも伝説的なメガネメーカーです。タートオプティカル社が存続する間、メガネ市場とファッショントレンドの象徴として一貫してあり続けました。タートオプティカル社は高級中の高級(つまりは最高級)の品質の製品を販売する会社という世間での位置付けでした。過去記事:TART OPTICAL社のホンモノへのこだわり ”OTE”に秘められた思いより引用
当時は高級ブランドではなかった
タートオプティカル社は、「メガネの黄金期」と言われた、1950年代に世界に名を馳せました。
当時は高いブランドではありませんでした。
主に眼科に置いてありました。
眼鏡を壊してしまった患者さんのための、新しい眼鏡が出来る迄の代替え品として使用されるようなフレームでした。
物質をとてもうまくブレンドする立場の会社として、金属とプラスチックを混ぜてモノづくりをしました。プラスチックと金属との配合は、お互いを補完しあう”ニューブレンド”へと瞬く間になりました。この出来事が、タートオプティカル社をコンビネーションフレームとプラスチックフレームの名メーカーとして国際的に認識させるようになりました。過去記事:TART OPTICAL社のホンモノへのこだわり ”OTE”に秘められた思いより引用
タートオプティカル社のその他の特徴
- 耐久性のある7バレルヒンジがトレードマーク
- ハンドメイド
- 生産数がさほど多くない
- よって、市場にもあまり出回っていない(入手が困難で高額)
- LAのビンテージ店「フォーユアアイズ」の店主、デヴィット・ハート氏により、2011年に復刻
タートオプティカルの工場
工場はニューヨークのW.27th street にありました。
「今はどうなってるのかな?一度行ってみたい!」と思い、
google ストリートビューで見てみました。

2018年5月のW.27th street。だいたいこの辺ですね
今はレストランかな?
お洒落な建物になっています。
当時は1つのフロアーに「オフィス兼、工場」として営んでいたとのことです。
プエルトリコからの労働者が作業員で、10人前後でメガネを作っていました。
ARNEL (アーネル)について
アーネルは、タートオプティカルを代表するメガネフレームの一つです。
- ウェリントン型
- ダイヤ型のリベット
- 耐久性のある7バレルヒンジ
- 豊富なカラーリング
が特徴です。

アーネルのブラックウッド
上の画像のように、2トーンカラーのものも有名です。
映画『ベンジャミン・バトン』でブラッド・ピット演じるベンジャミンが掛けていたのも、2トーンタイプです。
年々数が減り、どんどんどんどん希少な存在になっています。
ジェームズ・ディーンとアーネル
往年のスター、ジェームズ・ディーン(お洒落でナイスバディですよね)は、
タートオプティカルのアーネルを愛用していました。
ジェームズ・ディーンは庶民的な人だった
余談を挟みます。
彼は、当時の若者と同じものを好んで身につけていました。
どこにでもある安いTシャツ、安いジーンズ、安いメガネフレームを好んで愛用していたとのことです。
スターでありながらも、一人の普通の若者として在りたかったのでしょうか?
リーバイスブックとジェームズ・ディーン
リーバイスブックとは、リーバイ・ストラウス ジャパンが定期刊行していた雑誌です。
1986年〜スタートしました。年に2回の発行です。
ディーンがイメージキャラクター
1986年のVol.1~1994年のVol.18まで、ジェームズ・ディーンが表紙に使用されていました。
この、リーバイスのイメージキャラクターにより、ディーンのデニム=リーバイスというイメージが定着してしまっています。
しかし、彼の愛用のデニムがLEEのデニムだったことは、周知の通りです。
この写真のジェームズ・ディーンは、1993年のVol.16のものです。
アーネルを着けていますね。
サイズは42~44/20~22です。
タートオプティカルによるアーネルの別注品
ディーンのアーネルは、通常のべっ甲よりも、色が濃ゆいというかまろやかです。
タートオプティカル社は、ジェーム・ディーン用にメガネを別注で納めていました。
ディーンはメガネをたくさん持っていた!?
ディーンには、やんちゃ坊主だった噂があります。
例えば、「ハイスクール時代に15本も眼鏡を壊したことがある」という話があります。
掛けていたメガネが複数あるのは確認されていますが、何本あったのかは定かではありません。
写真家デニスの前でジェームス・ディーンは、臆する事なくセルフレームのクラシックなメガネをかけ、故郷のインディアナ州フェアマウントで狩りをしたり、ニューヨークのアクターズスタジオで演技やダンスを学んだり、セントラルパークに近い彼のアパートで生活している場面を撮影させている。NEWYORKER MAGAGINEより引用
クリップオンレンズ = ジェームズ・ディーンスタイル
ジェームズ・ディーンは視力が悪かったです。
しかし、当時は度付きのサングラスがありませんでした。
視力の悪い人が、サングラスを着けたい場合、どうしたか?
メガネの上にクリップオン・レンズをつけていました。
クリップ オン サングラス。
今ではあまり見ませんが、私はこのスタイルを「ディーン・スタイル」と呼んでいます。
タートオプティカルはクリップオンを出していません。
なので彼は、他のメーカーのクリップオンレンズを着けていました。
アメリカンオプティカルか、ボシュロム製のものだと推測されます。
最後に
ジェームズ・ディーンが愛用したメガネ、タートオプティカルのアーネルのご紹介でした。
アーネルは(特にデッドストックは)、早いうちにゲットしておいてくださいね。
- http://liberebil.exblog.jp/13172912/
- https://goo.gl/GTdoMh
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