ジェームズディーン愛用のメガネはタートオプティカル・アーネル
- 2018.01.26
- ファッション
- Arnel, Tart Optical, アーネル, ジェームズ・ディーン, タートオプティカル

ジェームズ・ディーンは、アーネルの愛用者。彼の顔によく合います。
ジェームズに想いを馳せ、「アーネルとは?」「ジェームズ・ディーンがどれほどアーネルを気に入っているか」まとめます。
アーネルとは?
アーネルは、タートオプティカル社のメガネフレーム。タート社はすでに倒産していて、ヴィンテージものとして出回り中。
現在、復刻版として日本タート、アメリカタートなどいくつかの会社が販売しています。
復刻を最初に始めたのは、LAのビンテージ洋服店フォーユアアイズの店主、デヴィット・ハート氏だったと記憶しています。
タートオプティカル社について
タート社は、1948年にニューヨークに設立された小さなメガネメーカー。創業者はシェリー・タートです。
当時はメガネの黄金期。タート社に対する世間の位置付けは、「最高級の品質の製品を販売する会社」で、ファッションメガネの象徴として、人気を集めました。
今では「伝説のブランド」と評されます。
タートオプティカルの工場
工場はニューヨークのW.27th street にありました。
google ストリートビューで見ると、オシャレな通り。見通し良く雰囲気が良いです。

今はレストランでしょうか?
当時は1つのフロアーに「オフィス兼、工場」として営んでいたとのこと。プエルトリコからの労働者が10人前後で、メガネを作っていました。
金属とプラスチックのミックスが得意
タート社は金属とプラスチックのミックスが得意で、「オリジナルブレンド品」を完成させました。
プラスチックフレームと共に、世界に名を轟かせました。
高価なブランドではなかった
タート社のメガネは「高品質」なものの、「高級」ではありませんでした。
一般向けのオシャレなメガネもありましたが、眼鏡を壊してしまった人向けの、新しい眼鏡が出来るまでの代替え品としても使われました。
生産数がさほど多くなく、市場に出回る数も少なかったため、今となっては入手が困難です。
ARNEL (アーネル)について
アーネルは、タートオプティカルを代表するメガネフレームの一つ。「ウェリントン型」「ダイヤ型のリベット」「耐久性のある7バレルヒンジ」「豊富なカラーリング」が特徴です。

特に、2トーンカラーのアーネルはよく見ます。
映画『ベンジャミン・バトン』でブラッド・ピット演じるベンジャミンが掛けていたのも、2トーンタイプ。年々数が減り、どんどんどんどん希少な存在になっています。
ジェームズ・ディーンとアーネル
往年のスター、ジェームズ・ディーンは、タートオプティカルのアーネルを愛用していました。
ジェームズは有名人ですが、高価なものではなく安価なものを好みました。
どこにでもある安いTシャツ・安いジーンズ・安いメガネフレームといった具合に。スターでありながらも、一人の普通の若者として在りたかったのでしょうか?
リーバイスブックとジェームズ・ディーン
余談を挟みます。
リーバイ・ストラウス ジャパンが定期刊行していた雑誌『リーバイスブック』で、ジェームズ・ディーンは重役を担いました。
雑誌は1986年から年に2回発行され、ジェームズは1986年のvol.1〜1994年のvol.18まで表紙を飾りました。
これにより、「ジェームズのデニム=リーバイス」というイメージがありますが、実際に愛用したデニムがLEEです。
1993年のVol.16のリーバイスブック。ジェームズはアーネルを着けています。サイズは42~44/20~22です。
ジェームズ・ディーン用のアーネルは別注品
ジェームズはべっ甲カラーを好みました。
通常よりも色がまろやかで濃ゆく、ジェームズ用は別注ではないか?と言われています。
ディーンはメガネをたくさん持っていた!?
ディーンには、やんちゃ坊主だった噂があり、「ハイスクール時代に15本も眼鏡を壊したことがある」との逸話があります。
メガネをたくさん持っていて、異なるメガネで撮られた写真がいくつかあります。
写真家デニスの前でジェームス・ディーンは、臆する事なくセルフレームのクラシックなメガネをかけ、故郷のインディアナ州フェアマウントで狩りをしたり、ニューヨークのアクターズスタジオで演技やダンスを学んだり、セントラルパークに近い彼のアパートで生活している場面を撮影させている。NEWYORKER MAGAGINEより引用
クリップオンレンズ = ジェームズ・ディーンスタイル
ジェームズ・ディーンは視力が悪かったです。
当時は度付きのサングラスがなく、サングラスを掛けたいとき、メガネの上にクリップオン・レンズを装着。これが、ジェームズ・ディーンスタイルです。
今では見かけないスタイルですが、度付きのメガネにクリップオン・レンズはいいですね。
タート社はクリップオン・レンズを出していないので、アメリカン・オプティカルかボシュロムのものだと思われます。
まとめ
ジェームズ・ディーンが愛用したメガネ、タートオプティカルのアーネルのご紹介でした。
アーネルは年々、希少価値が高まっています。在庫のあるうちに、買っておきましょう!