ジェームズ・ディーン(Jimmy Dean)。
誰もが名前を聞いたことのある人物ではないでしょうか?
しかし、今の若い子は彼の姿をあまり知らないようです。
確かに、彼が生きて活躍したのは約60年も前ですもんね、そうですよね。
往年のスター、ジェームズ・ディーンのファッションスタイル特集
彼はとてもハンサムで、お洒落で、演技が上手でした。
そんな格好良い彼の、ファッションスタイルを特集します。
1950年代のアメリカ若者にとっての3大青春のうちの1つ
1950年代のアメリカの白人の若者にとっての青春と言えば、
『エルヴィス・プレスリー』『ジェームズ・ディーン』『リーバイスのジーンズ』
です。
- リーバイスのジーンズを履くことがステータスであり
- エルヴィスの音楽を聞いたり歌ったりすることが楽しく
- ジェームズ・ディーンに憧れて髪の毛やファッション、雰囲気を真似したりする
これが、1950年代の10代の青少年でした。
ジェームズ・ディーンはポルシェ550スパイダーを愛用した
彼が亡くなったのは24歳です。 (若いです)
カーレースに参加するために、買ったばかりのポルシェ550スパイダーに乗って、
会場・サリナスまでの道中をいつも通りかっ飛ばしていました。
途中、スピード違反で切符を切られてしまいました。
しかしそれでも、スピードを落とさず会場へ。
途中のY字路で飛び出してしまい、対向車と激しく衝突。
これが彼の最期でした。
1955年の9月30日です。
メモ
この後に公開された『理由なき反抗』と『ジャイアンツ』は大ヒットを記録し、
彼は二年続けてアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされました。
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今で言う定番ブランドの服を着こなした
ジェームズ・ディーンの男前さは男心をくすぐります。
ほどよく締まった身体、シュッとして凛々しい顔立ち雰囲気、佇まい。
彼の来ていた服は、定番のものばかりです。
マックレガー(McGREGOR)の赤いジャケット、リー・ジーンズ、タートオプティカル・・
どれもよく見る名前です。
例えばマクレガー
映画『理由なき反抗』のファッションで有名なのが「赤いドリズラーとリーバイス・ジーンズ」です。
しかし、この服装への記述は間違いであると訂正されています。
マックレガーの赤いジャケットは、ドリズラーではありません。
ナイロン・アンチフリーズです。
デニムはリーバイスではなく、リーです。
「赤いマックレガーナイロン・アンチフリーズとリー・ジーンズ」
これが正解です。
服のサイズはMくらい
ジェームズ・ディーンの身長と体重は、5フィート8インチ(約173cm)、150ポンド(約68kg)との記録があるとのことです。
Mのサイズ感です。
ヘインズ白T? × ジェームズ・ディーン
ディーンが白Tで写真におさまっているものは多いです。
クルーネックタイプのものを、ジャストサイズで着ています。
ボディはほどよいリラックス感があるし、腕はピチ気味だし、どうしてこう、なんの特徴もないTシャツを格好良く着られるのでしょう?
メーカーは判明していませんが、ヘインズという説があります。
ヘインズは気兼ねせずガシガシ着られて良いですよね。
私も愛用しています。
ヘインズのTシャツはこちら。
(ヘインズ)Hanes Tシャツ アカラベル クルーネック 3枚組 (2016年版)
ジャケットの下にも白Tを着ています。
パンツにインしてっていうのは、日本の男性がやるとオタクスタイルで軽減がちですが、ディーンは様になっています。
シャツ × ジェームズ・ディーン
最近の人はシャツの下に下着を着ますが、シャツ自体が下着と見られていたので、当時はシャツの下には何も着ないのがオーソドックスでした。
シャツをインして、ボタンを5個ほど開けて肌を露出する、というのがジェーンスタイルです。
私がやると浮浪者です。
袖にハサミで切込みを入れているのも目にします。
デニム・オン・デニムも様になっています。
これはストアブランドのシャツでしょうか?
大ぶりのダブルポケットが格好良いです。
赤いナイロン・アンチフリーズ × ジェームズ・ディーン
映画『理由なき反抗』で一躍有名になったジャケットです。
映画「理由なき反抗」(1955年)でジェームズ・ディーン用の衣裳として用意された。当初、彼は黒の革ジャケットを着る予定だったが、急遽ワーナー・ブラザース初のカラー映画として制作されることが決まったため、カラー映画としてはえる色である赤いジャケットが選ばれた。購入先は、ハリウッドブルーバードにあったMattson’sデパートメントストア。撮影用に2着が購入された。撮影終了後、ジェームズ・ディーンはこの2着のうち1着を友人であった作曲家のレナード・ローゼンマンに譲ったとの記録がある。もう1着の行方は不明である。
日本では長い間、同じマックレガー製のゴルフ用ジャケット「ドリズラー」と誤認されてきた。いまだに、雑誌メディア等ではジェームズ・ディーンが「ドリズラー」を着たとの記述がある。DVD等でそれが間違いであることは容易に判別できる。
54年当時の値段は22ドル95セント
これもジャストサイズで来ています。
ラグランっぽい袖で、ジッパーはタロンです。
タートルネック × ジェームズ・ディーン
分厚い100%ウールのセーターを着ています。
この生地感、私は好きでして、スェーデンミリタリーのニットを着ていたのを思い出します。
この生地感の古いニットは、現行もの洋服ではあまり見かけません。
ジェームズ・ディーンはこれまたジャストサイズで着こなしています。
ハット × ジェームズ・ディーン
テンガロンハットを被っています。
サイドを深く折り曲げタートのアーネルを合わせています。
帽子が似合うかはその人の顔や雰囲気、髪形、服装など多くの要素で左右されますが、この写真からは実に自然に、嫌みなく服を着こなしているのが伝わってきます。
レザージャケット × ジェームズ・ディーン
メーカー不明のレジャージャケットをジャストサイズで着ています。
フリンジたっぷりの馬革のように見えます。
レザーの状態的には頻繁に着ているものというよりはまだ新しく見えます。
白味のあるシャツと合わせて格好良く着こなしています。
ツナギ × ジェームズ・ディーン
オーバーオールは、「農家のボク」っぽくなってしまいがちですが、しっかりと着こなしています。
素材はデニムではなく、スラックスなどにある素材に見えます。
また、デニムのツナギも格好良く着こなしています。
ツナギはなかなか合わせが難しく(といっても着るだけなんだけど)、なかなか勇気がいるものです。
しかし、この写真を見ると、このディーンの姿に自分を合わせ、ツナギにチャレンジしたくなります。
スタイリング
ディーンのファッション特集をしていると、終わりが見えないくらい、タラタラと続いています。
あまりダラダラやっても疲れてきますので、最後に3つ、スタイリングをご紹介します。
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Tシャツ&デニムスタイル
間隔の広いボーダーにタイトでジャストサイズのデニムを履き、ポルシェ550スパイダーに乗っています。
サングラスはアーネルにクリップオンですね。
デニムは、『理由なき反抗』でも着用していたLEE 101Zでしょうか?
それにしてはタイトなので、カスタマイズしているかもしれません。
2. ジャケパンスタイル
太目でひざ下からテーパー掛かったパンツに、皮の短靴を合わせています。
インナーはインし、パンツに合わせた淡い色のジャケットをジャストサイズで着ていますね。
ジャケットとパンツがピシッと決まっているスタイルを私はジャケパンスタイルと呼びます。
映画『ギャングオブニューヨーク』でレオナルド・ディカプリオがとても格好良く着ているのを見て感銘を受けたのを覚えています。
そのときのディカプリオに引けを取らないくらい、格好良く着こなしていますね。
3.アーネルとスーツ
ジェームズ・ディーンは、強度の近視だったようで、プライベートでは必ずアーネルを着用していたようです。
この写真では、ジャストサイズでスーツを着て(袖を少し巻くっていますね)、タバコを吸っています。
アーネルはおそらく、べっ甲カラーです。
タートオプティカルとジェームズ・ディーンの関係は密接で、ディーンへオーダーメイドのメガネも作っていたとされています。
レンズはすこ~し小ぶりで、似合っています。
以上、ジェームズ・ディーンのファッションスタイル特集でした。
彼の動いている様子を見たい人は、是非とも映画もご覧になって下さいませ^^
本ですと『よみがえるジミー―デニス・ストック写真集』がおススメです。
「永遠の命があるつもりで夢を抱き、今日限りの命と思いながら生きろ」 byジェームズ・ディーン
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