ジェームズディーンのファッションスタイル特集

ジェームズディーンのファッションスタイル特集

1950年代のアメリカの若者にとっての3大青春と言えば、「エルヴィス・プレスリー」「ジェームズ・ディーン」「リーバイスのジーンズ」。

エルヴィスの音楽を聞き、ジェームスの髪型やファッションを真似し、リーバイスのジーンズを履く人が続出しました。

当時を生きた人にとって、ジェームズはスターです。

そんな彼の、ファッションスタイルを特集します。

 

ジェームズ・ディーンのファッションスタイル

ジェームズは、ファッションだけでなく、ほどよく引き締まった体と凛々しい佇まいなど、全体的な雰囲気がカッコいいです。

ジェームズは、今で言う「定番ブランド」の服が好きでした。

「マックレガー」「リー」「タートオプティカルのメガネ」など、今でも聞く名前です。

身長は5フィート8インチ(約173cm)、体重は150ポンド(約68kg)とのこと。M〜Lサイズの服を着てました。

 

マクレガーのナイロン・アンチフリーズ

「赤いドリズラー」と「リーバイス・ジーンズ」はジェームズが映画『理由なき反抗』で着用し、話題になりました。

 

しかし、正しくはマックレガーの赤いジャケットはドリズラーではなく、ナイロン・アンチフリーズ、デニムはリーバイスではなく、リーであると訂正されています。

 

『理由なき反抗』でも着用

赤のナイロン・アンチフリーズは映画『理由なき反抗』でも着ています。

ラグランスリーブで、ジッパーはタロン。ジャストサイズで来ています。

1954年当時の価格は22ドル95セント、日本円で3,000円以下でした。

本当は黒の革ジャケットの着用予定でしたが、ワーナー・ブラザース初のカラー映画として制作されることが急遽決まったり、カラー映画として映える赤いジャケットが選ばれました。

購入先は、ハリウッドブルーバードにあったMattson’sデパートメントストア。撮影用に2着購入されました。

撮影終了後、ジェームズはこの2着のうち1着を友人である作曲家のレナード・ローゼンマンに譲りました。もう1着は行方不明です。

 

ヘインズ?の白Tシャツ

白いTシャツを着た写真は数多く残っています。

クルーネックをジャストサイズで着るのが彼の定番。ボディ部分はリラックス感があり、腕はピチピチな感じが似合います。

 

パンツにインするスタイルは、日本人男性がやるとオタクっぽくなってしまいますが、ディーンがやるとサマになります。

メーカーは判明していませんが、ヘインズ説が根強いです。

ヘインズは気兼ねせずガシガシ着られるのでコスパがいいです。

ヘインズのパックTの画像

(ヘインズ)Hanes Tシャツ アカラベル クルーネック 3枚組 (2016年版)

 

シャツスタイル

シャツの下に下着を着る人は多いですが、当時はシャツ自体が下着と見られていたので、シャツの下は基本、裸です。

シャツをインし、ボタンを5個ほど開けて胸を露出するのがジェーンスタイルです。僕がやるとただの浮浪者です。

 

シャツの袖にハサミで切込みを入れた一枚。

 

タートルネックセーター

ウール100%の分厚いセーターを着た1枚。ジャストサイズで着ています。

生地感が、スウェーデンミリタリーのニットと似ています。

この生地感のニットは、現行ものではあまり見かけません。

 

ハット × ジェームズ・ディーン

テンガロンハットを被ったスタイリング。サイドを深く折り曲げ、タートオプティカルのアーネルと合わせています。

Good morning, we started with a new theme to become cool! 😘

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帽子は顔の形や雰囲気、髪形、服装などで与える印象が変わります。

この写真からは、自然に、嫌みなく服を着こなしているのが伝わります。

 

レザージャケット

新しめのレジャージャケットをジャストサイズで着ています。メーカーは不明です。

肩部分にフリンジたっぷり。皮の質感は、馬革のように見えます。

白系統のシャツと合わせ、格好良く着こなしています。

 

デニム素材のツナギ

オーバーオールは、「農家の子」のようになりがちですが、しっかり着こなしています。

素材はデニム。似合ってます。

ツナギは合わせが難しく、敬遠する人も多いです。

しかし、こんなにカッコいい写真を見ると、ツナギにチャレンジしたくなります。

 

ボーダーTシャツとデニム

間隔の広いボーダーにタイトなデニムを履き、ポルシェ550スパイダーに乗った1枚。

サングラスはタートオプティカルのアーネルにクリップオンを装着したスタイルです。

デニムは、『理由なき反抗』でも着用していたLEE 101Zでしょうか?

それにしてはピチピチなので、カスタマイズしているかもしれません。

 

ジャケパンスタイル

下半身は、太目でひざ下からテーパーのかかったパンツに、皮の短靴を合わせています。

上半身、シャツをインし、パンツに合わせた淡い色のジャケットをジャストサイズで着ています。

ピシッと決まったジャケパンスタイルです。

映画『ギャングオブニューヨーク』でレオナルド・ディカプリオを彷彿する服装。ディカプリオに引けを取らないくらい、格好良く着こなしてます。

 

タートオプティカルのアーネル

ジェームズ・ディーンは強度の近視で、プライベートでは必ずアーネルを着用していたとのこと。

ジャストサイズのスーツを着て、袖を少しまくり、タバコを吸った1枚。

タートオプティカル社とジェームズの関係は密接で、ジェームズのかけるメガネはオーダーメイドだったとされています。

レンズは少し小ぶりで、よく似合ってます。色はおそらく、べっ甲カラーです。

 

ポルシェ550スパイダー

愛車・ポルシェ550スパイダーに乗った1枚。

ジェームズは、ポルシェ550スパイダーの事故で亡くなりました。

カーレースに参加するために、買ったばかりのポルシェ550スパイダーに乗って、会場・サリナスまでの道中をいつも通りかっ飛ばしていました。途中、スピード違反で切符を切られてしまいました。

しかしそれでも、スピードを落とさず会場へ。途中のY字路で飛び出してしまい、対向車と激しく衝突。これが彼の最期でした。1955年の9月30日、24歳でした。

ジェームズの死後にに公開された『理由なき反抗』と『ジャイアンツ』は大ヒットを記録。

二年続けてアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされました。

 

まとめ

ジェームズ・ディーンのファッションスタイル特集でした。

どのスタイルもカッコ良く、当時の若者の「憧れ」でありました。

彼の動いている様子を見たい人は、ぜひとも映画もご覧ください。

よみがえるジミー―デニス・ストック写真集 (1980年)
よみがえるジミー―デニス・ストック写真集 (1980年)

「永遠の命があるつもりで夢を抱き、今日限りの命と思いながら生きろ」 byジェームズ・ディーン