AdobeAcrobatの偽物を知らないうちに販売していた話
- 2018.07.05
- アドビ
- adobe, Adobe Acrobat, アドビ, 偽物

どうも、むらはるです。
過去に少し、Adobe(以下、アドビ)の偽物を販売しました。
販売していたときはそれが偽物だとはつゆ知らず…販売した人に、「あなた偽物を販売してるでしょ」と証拠を突きつけられました。
商品が偽物だと知り、在庫を一掃。「商品を届けたけど、入金はまだ」という方に対し、事情を説明し、返品していただきました。
あのときは大変でした。偽物にタッチすることはもう嫌です。
アドビの偽物を販売するに至った経緯を、詳細に書いていきます。
※話を分かりやすくするため、話の途中にちょいちょい創作を入れます。
アドビの偽物を販売するに至った経緯
セールで安く仕入れたアドビのソフトをヤフオクで販売すると、「うちも安くで扱っているのでうちから買って欲しい」とメッセージが来ました。
中国の方でした。それがこの話のスタートです。
…
「うちでアドビ製品買ったら安いよ。」
最初は無視していましたが、同じ人から何度も連絡が来ます。メールアドレス付きでした。
「う〜ん、安くで買えるんなら良いなぁ。」そう思い、数日後にメール。
「Adobe Acrobat XIいくらですか?」
商品リストをもらった
メールの返事をもらいました。中国の方ですが、日本語が上手です。
メールには商品リストが添付されていました。

彼の言う通り、アドビ製品が格安でリストアップされています。
送料込みで約1万円分、注文しました。1万円くらいに抑えたのは、初めての取引で、ちゃんと商品が届くか不安だったから。そういうところはちゃっかりしています。
…
約1週間後、商品が届きました。全て新品で、「スゲー、本当に届いた!」と感動しました。
早速、ヤフオクで売りました。すぐに売れました。チャリーン!イェイ!
自分が販売したものが偽物だと知った
前途洋々!そんな感じで喜んでましたが、すぐに雲行きが怪しくなります。
…
商品を数個販売したとき、「この商品、おかしい」と、クレームがありました。
理由を聞くと、「ライセンス認証とユーザー登録ができない」とのこと。「マジか!」と思い、自分でも試すと、確かにできません。
例の中国人に、「ライセンス認証できないのですが…」とメールしました。
すると、「そんなはずはありません。問題なくできますよ。」とのこと。もう1回試しましたがうまくできません。
商品をリサーチすることにしました。
Adobeに詳しい人に相談した
Adobeに詳しい人に、「この製品、ライセンス認証とユーザー等労苦ができないのですが」と相談。「う~ん、これ、若干違うよね」と言われました。
- 本物とバーコード番号がちょっと違う
- 製品パッケージにシュリンクがない
これらの違いがある模様。このとき、アドビ製品に偽物があると初めて知りました。
高級ファッションじゃあるまいし…という感想でした。
アドビに電話で確認
念のためアドビに電話。「すいません!この商品、ライセンス認証ができないんですが!」
アドビ「ウチにはない番号です。ウチから買いました?」
僕「いいえ。」
アドビ「じゃあうちの製品だと断定できないです」
そんな感じのやりとりです。
偽物の販売をするのは犯罪である
偽物を売るとはどういうことなのか、調べました。
「偽物を偽物だと知り、販売すると、商標法に抵触する可能性がある」とのこと。犯罪です。
犯してしまうと…
「10年以下の懲役か1000万円以下の罰金、またはその両方に課せられる(商標法78条)」とのこと。さらに、
「相手に本物だと偽って販売すれば、詐欺罪(刑法246条)が適用される」とのことです。
詐欺罪の場合は10年以下の懲役刑で、罰金はありません。
まとめると下記です。
偽物を販売したときの罪
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商標法78条は詐欺罪(刑法246条)よりも重いです。
そうだったのか…ここから数日、胃が痛かったです。
僕の場合は、商品が偽物だと知らずに販売していたので、ギリギリ犯罪には当たりません。
在庫を捨てた
まだ捌けていない在庫がありますが、商品が偽物だと知ってしまった今、販売を続けるわけにいきません。
商品を販売し、発送したものの、入金がまだの人がいたので、「すいません、その商品、本物ではないので、発送をストップしました。お金は返金させていただきます。」と事情を説明し、理解をいただきました。
中国人には、「これ偽物でしょ?」とメール。
中国人「本物ですよ。ちゃんと使えます。」
僕「そうですか。でもライセンス認証できません。返品と返金をお願いします。」
中国人「返品も返金もできません。」
その態度にあきれて、彼とのメールを削除しました。メールアドレスも消去。在庫も捨てました。
今思えば、ちゃんと記録を残しておくべきだった…と思いますが、当時はこの人との関係を清算したくていっぱいでした。
そんなこんなで、この話は幕を閉じました。
今回の話で勉強になったこと
製品が偽物だと知ったとき、胃が痛かったです。
ここで、以下の2つについて話させて欲しいです。
- 中国人のコピー技術は凄い
- Adobe製品は公式サイトで買うべし
中国人のコピー技術は凄い!
中国人のコピー技術はすごいです。今回のアドビ製品は、ライセンス認証とユーザー登録ができなかったものの、ソフトとしては、問題なく動きました。
以下、今回の製品の特長です。
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中国人との話では、工場を持っているとのこと。だから安くで販売できるとのことでした。
素直にすごいと思いました。この技術を他に生かせないのでしょか?笑
Adobe製品は公式サイトで買うべし
Adobe製品をちょっとでも安く買いたい気持ちはわかります。が、Adobe製品は公式サイトで買うべきです。
その理由としては
- 確実に本物である(安物買いの銭失いにならない)
- サポートを受けられる(Creative Cloudで管理されている)
ことが挙げられます。
アドビ製品に、抜け道はありません。
本物か正規代理店で購入しましょう!
まとめ
AdobeAcrobatの偽物を知らないうちに販売していた話でした。
商標登録のある製品の偽物を、偽物だと認識しつつ販売すると、犯罪です。
10年以下の時間を刑務所で過ごすか、1,000万円以下のお金を払うことになります。
辛いです。
過去の例を見ると、スターバックスのロゴを入れたスマホケースを販売している人が逮捕されました。税関の職員さんの摘発で発覚した模様。
今の時代、副業やちょっとしたお小遣い稼ぎに精を出したくなりますが、簡単に大金は稼げませんね。